非正規で働くということ⑧~使い込んで消えたS君~

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損保社員のS君

 

最初の非正規労働

ヒツジが人生最初についた非正規雇用でのお話。

ヒツジはカルチャーセンターの受付業務として仕事をはじめました。

スポーツクラブで知り合っていた社長さんに声をかけたれて、正社員の仕事を退職後「つなぎ」でOKということで就職したのです。

カルチャーセンターの受付というのは、電話対応、入会・退会対応、出席管理、月謝の入金管理、教室の準備等々なかなか面白い。

まぁ、教室準備と片づけさえしてしまえば、あとはラジオ体操の出席管理みたいなもんで大変なことでもなくね。

ある程度の社会常識と事務処理能力があれば、暇な時間の方が多くインターネット三昧のおいしいお仕事でございました。

何よりも、カルチャーセンターってだけあって、立地がよろしいのね。

駅近でノーストレス出勤!

この社長、カルチャーセンターの他に損保の代理店もやっておりまして、この損保関係の仕事は結構大変でございました。

ヒツジが損保の書類を扱うことはないのだけれど、たま~に「損保」のお客様から「カルチャーセンター」の方へ電話が入ってしまうことがあるのです。

この社長が扱っている損保のお客様は、いわゆる「ブルーワーカー」の会社。

しかも社長の名前に「組」がついちゃう感じの親方一人的な会社で、20代後半のうら若きヒツジには結構恐怖な相手でございました。

その電話をとってしまった時にはアンラッキー😢

 

なかなか、なかなか。

損保代理店の方でなく、カルチャーセンターに電話をかけてしまうほど慌てた状況って言うと、事故ですわね。

もうねぇ、クレーン車で方向転換したら隣のビルにぶつかっちゃったとか、ダンプカーを運転してたら自家用車とぶつかって「俺は大丈夫なんだけど相手がよぉ」みたいな事故とか。

なぜか喧嘩腰で電話をしてくるわけですよ💦でも今になって考えてみると、慌てているだけで別にヒツジに怒ってるわけじゃなかったのかもですよね。

なんせ、まだまだ社会経験少ないヒツジでしたから、大きな声で電話されるだけでビビッてました(笑)

事故以外で損保がらみの電話だと、保険金が支払われてないとかもめごととか、これは正真正銘「苦情」ってやつの怖い電話ですよね。

これも結構かかってきてました。

社長が事務所にいる時には「おめぇよぉ!」とすごまれた時点で「保留」からの「社長~!!」と電話を回すんですけど、しばらく働いていると特定の担当者扱いの案件苦情ばかりだってことに気づいたわけです。

その名もS君。

おだやかな優しい青年で、力仕事とか、お願いごととか気持ちよく対応してくれるS君。

「よくこんな優しい人が、こわもての人を相手に仕事できるもんだ」と尊敬の念すら抱いていたくらいでしてね。

「おい、S出せ!」という電話を回すと、こそこそと部屋の隅で対応していたので「私たちに気を使っているのねぇ」なんて思っていたのですけどね。

 

見事に消えた!

そんなある日のこと、朝から社長の機嫌が至極悪いので「どうしたんです?」と聞いたら「Sがよぉ、金持って逃げた」って。

えぇぇぇ!!??ですよね。

だって、超好青年っぽかったS君が「仕事辞めた」とかじゃなくて「金もって逃げた!」って。

当時、保険金って引き落としじゃなくて「集金」が多かったのか、どうやらそのお金をごっそりと持って消えたらしいのですよ。

計画していたのか、衝動だったのかヒツジにはわかりませんけれどね。

社長もなぜか警察に届けることなく、なんかもみ消し的に「S君の存在」はなかった事みたいになったエンディングにも、えぇぇぇ???だったんですけどね。

もしかしたら集金のお金じゃなくて、保険の支払い分のお金だったのかも知れないですね。

部屋でこそこそ苦情の電話対応していたのは、もしかしたらその頃から少しずつ着服していたのかも??

今となっては過去のお話、S君はどこでなにをしてるやら。

 

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