ヒツジはピッキングの非正規をしている時、もう一つお仕事をしておりました。
期間限定で「焼肉屋」の厨房で前菜を作る調理人です。
石焼きビビンバ、クッパ、サラダ、チャンジャやキムチ盛、ナムルの下準備などを担当してたんです。
ちょうどバイクで10分程の所に、新規オープンの求人が出て週2日か3日3時間勤務で勤め始めました。
ヒツジは海外で厨房業務についていたので、レシピさえあればちょっとした調理であれば全然問題もなく、調理そのものはそれほど大変じゃぁないんです。
大変なのは人間関係。
厨房で働く人は「善人」か「最低」かの2種。
オーストラリアでは、どんなに忙しくても厨房で怒鳴る人に出会ったことがありません。
イライラはするけれど他人を責めたりはしない、それがシェフ!
忙しい時は「ゲームだと思え」と声をかけあって乗り切ったものです。
それが日本はやっぱり閉鎖的っていうか、器が小さいというか💦
焼肉屋の厨房には「料理長」「副料理長」「前菜係(ヒツジ)」「バイトくん」の構成でした。
まず料理長が使えない。焼肉屋に料理長もなんもあったもんじゃないとは思うのだけれど、この料理長に挨拶をして仕事がはじまるしきたり。
料理長は何をするかと言うと、ひたすら肉の筋を取るか、米を炊く。
筋は取りすぎて時間がかかるし、米はタイミングをみて炊かないので、石焼きビビンバに使う「米」ありません!!と叫ぶこと何度となく。
賄い用の冷凍保存を使ってましたよ。
副料理長、料理長さえ必要ないのに「副」もまた大変な人でございまして。
頭をかくのが癖で、フケがぽろぽろ落ちるのね。
ヒツジの地方ではちょっと有名なステーキ屋出身。
何が有名かって、当時の社長がほぼヤクザ。見た目がいかつい。
パワハラも日常茶飯事で、昔の厨房業界はこのお店出身者と聞くと「おぉぉ」と思うわけです。
現在はテンポスグループ傘下なのか、一応社会的地名度も高くなったのでないとは思いますけどね、当時はすごかったですよ。
そして前菜係はWワークのヒツジ。
安心安全は肝に銘じてますけど、別段店の経営やら売り上げやら興味もなくね(笑)
来たオーダーを忠実にさばいて、時間が来たら速やかに帰宅する(^^ゞ
オーナー曰く、焼き肉屋って原価率が良いので儲かるらしいんです。
このオーナーは、店名を何度も変えてリニューアルオープンしてるらしく、まぁ「味で勝負」するより儲け第一主義ってやつですね。
いよいよオープンしたヒツジが勤めるお店。
料理長・副料理長が使えないので厨房の中は文化祭レベルのオペレーションです。
そして、どこにでもいる性格の悪いフロア責任者の古参。
食べログに「この人の接客最低」と書かれる程の大変な人。
過去の記事に出てくるNさんレベルで性格悪いからもう…でもこれまたオーナーの知人。

自分でオーダー間違ったくせに、何度となくヒツジにいちゃもんつけてくる女。
これはね、万国共通なのかもしれないけれど、良いオペレーションしていないお店はたいてい厨房とフロアは仲が悪いのね。
いつもどっちの責任!?の言い合い。
不毛だわ。
そして夜な夜なやってくるオーナーの存在。
新規オープンの偵察じゃないのよ、食べに来るの。
女や取引先を引き連れて焼肉食べにきて経費で落とすの。
気に入らないメニューがあると、厨房に来て大声で料理長・副料理長を怒鳴りつけるの。
フロアまで当然聞こえるわよねぇ…そりゃぁお客さん減るってね。
料理長も料理長で、何度怒鳴られても何も改善しないの。
スライスや筋切が下手だから、肉は固いし、まかないで食べたって食べられたもんじゃない代物。
怒鳴る気持ちもわかるけど、お客さんに聞こえる大声で怒鳴り散らすなんざぁ、オーナー失格以前に人間失格よね。
オーストラリアに帰省する旅費も稼げたし、ヒツジはこのお店を早々に辞めたのでございました。
あたりまえよね(笑)
さて現在このお店はどうなったかと言いますと…
潰れました!
そして、怒鳴り散らすオーナーが他にも持っていた和食のお店もろとも…
なくなりました!
ひつじ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)
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ありがとうございます(#^^#)
大変お世話になっておりますいらすとやさんには心から感謝です。