Amazonプライムで観られる映画から、今回はこちらをご紹介いたします。
2017年に日本で公開された映画です。
主人公はダニエル。
心臓発作のため、長年働いてきた大工を辞めなければならなくなった。
ドクターからは「仕事をしないように」と告げられ、国の社会保障を受けるために役所へと手続きへ。
どこの国でもあるような、決まったルールに基づいて、煩雑な申請を続けるダニエル。
病院と公の場がリンクされてないがゆえの、堂々巡りの意見の対立がダニエルを苛立たせるのです。
ヒツジは1度だけ失業保険を申請したことがあるけれど、その時は結構な不景気。
ハローワークには日本人以外にも人があふれていた記憶があるものの、さほど冷たい印象はないのです。
ヒツジの年齢がまだ30代半ばであったことと、国家資格やIT資格を持っていたこともあってハローワークとしてもムゲには扱わなかったのかも知れないですね。
その時は結果的に「会社都合」での退職で1カ月ほど失業手当をもらって、すぐに次の仕事が決まったので悪い印象がないのかも。
映画の中で、ダニエルの社会保障の申請はまったくすすみません。
履歴書を書いて提出しろ(まぁこれは書いた方がよかったかもですね)、就職活動を週35時間以上したという証拠の写真をスマフォで撮ってこいetc…
行政から見ると、ダニエルは「老害」と思われるのかも知れませんが、ダニエルはただ「尊厳」を訴えていたのでしょう。
ある日、同じく申請の場でもめているシングルマザーのケイティを助けることになります。
ケイティもまた社会的弱者で、申請をするものの煩雑な手続きの壁に阻まれます。
食べる物も底をつきかけ、ケイティはダニエルと一緒にフードバンクへとでかけます。
そこでのケイティの行動に、ヒツジは久々に映画を観て涙を流しました。
たくさんの食べ物を前にケイティがとった行動とは…
おっと誰か来たようだ…
ダニエルは決して「老害」ではありません。
近くに困っている人がいたら助ける勇気を持った人間です。
すべての公の人たちが冷酷で支援を阻んでいるとは言いませんが、この映画では公の人たちと、普通の人々の優しさが対比されています。
ダニエルは自分の尊厳を守るため、最後まで行政と戦おうと支援を探します。
そして最後に…
週末に観るには少し重い内容の映画でした。
ダニエルのハッピーエンドな話ではなく、最後は静かに終わります。
真面目に働き続け、税金を払い続け、最後は行政から冷たく扱われたダニエルの一生ですが、最後の場面では公の場で唯一理解者だった女性が現れます。
ダニエルが残した大きな1歩を思わせるエンディングですね。
ひつじ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)
このブログでは illust STAMPO さんのイラストを利用させていただいております。
写真はフリー素材「ぱくたそ」さんを利用しています。
ありがとうございます(#^^#)
大変お世話になっておりますいらすとやさんには心から感謝です。